ミカン・中晩柑 環境保全型(減農薬)栽培カレンダー
ミカン、中晩柑などの防除カレンダーの見直しをしている方へ
弊社の組合員のうち、特別栽培(減農薬)を目指す方へご案内している防除カレンダーを更新しました。
内部情報でして、これまで特に公開していませんでしたが、これももしかすると、ご参考になる方がいらっしゃるかと思い、ここに公開いたします。
令和3年度ミカン防除及び施肥基準(環境保全).pdf
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これは、一般の慣行栽培基準と比べると、人体はもちろん、天敵昆虫や環境への影響が少ない環境保全型の防除体系となっております。また、特別栽培(減農薬)を無理なく目指せる体系となっております。
慣行栽培基準の農薬使用量を半分以下にする、特別栽培は十分可能な体系となっており、かつ慣行栽培と比べても、特に外観を損なうものではないと思います。
そのような方向性をご検討のミカン農家様には、なにかご参考になればと思い、ここに公開いたします。
以下、栽培カレンダーの要点となりますので、ミカン、柑橘の環境保全型農業を目指す方はご参考にしてください。
- 重要病害の黒点病は、銅剤+ホワイトコートで、ジマンダイセンとほぼ同様の防除効果があるので、利用する。
また、ホワイトコートは、日焼け軽減となりうるので、特に8〜9月前半の防除体系に組み込む。 - クレフノンの改良新剤のクレントでも、浮皮防止の効果がある。7月後半以降で2〜3回使用する。
- ジマンダイセン、サンマイトやスプラサイドなどの天敵への影響の強い農薬に変わる、天敵にやさしい農薬を採用する。
- 樹勢低下を回避するためマシン油を使用しない場合でも、天敵の保護と、脱皮阻害剤などを適期使用し、ハダニ、カイガラムシの増加を防ぐ。
- 継続的に、コーソゴールド、本気Ca、マジ鉄などを葉面散布し、病害虫に強い生育を実現する。