「菌力アップは特別ですね!」メロン農家の菌力アップ活用術
自称「変態」メロン農家、サンビオティックを知る。
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千葉県で最高級メロンを作られているMさんをご紹介しましょう。Mさんは、約2年前にサンビオティックを知り、みごとに栽培に取り入れています。
当時、バーク堆肥を施用したところ、ホモプシス根腐病という大変厄介な土壌病害が発生し、何か対策はないかと調べているうちに、菌力アップを知ったのがきっかけだったそうです。
ご覧通りまだ非常にお若い生産者ですが、実家を継ぐ形で脱サラし、就農したそうです。
それにしても、Mさんのすごさは、その勉強ぶりです。普通の方とは熱意と迫力が違います!
「就農した時、親の農業を見ていて、既存の地域慣行基準とか、指導マニュアルとか、そういうことに、非常に疑問を持ったんですよ。もっと良い方法があるはずと思って、片っ端から資料や文献など読み漁り勉強しましたね。学術論文は3000本以上は読みましたし、大学の先生に直接話を聞きにも行きましたよ!ははは!」
Mさんとお話ししていると、そのストイックな探求心と、燃えるような情熱に、こちらまで心を動かされるような気がします。
結局土づくり、微生物へのこだわり
「私、微生物のことは本当に研究しました。実は、自分でも微生物を培養するんですよ。まあ微生物メーカーさんの大体の微生物は、培養できるんです。ただ実はやってみたんですけど、菌力アップだけはうまく培養できなかったですね。ははは。菌力アップは、本当に特別ですね!」と、さらりとすごいことを言われます。恐るべきチャレンジ精神と実行力です!
「このメロンの根を見てください!こんなに太い茎に育つんですよ!おかげで、葉面積、葉の厚みは凄まじく、それでいてバリッバリで病気、害虫を寄せ付けず育ってくれています!!本当、今後ともよろしくお願いします!」と写真を送ってくださいました。
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写真を見ると、そのお言葉の通り、本当にド迫力のメロンです。立派に育てられたメロンは、なんと日本記録にも及ぶほどのサイズまで成長するものも少なくないそうです。
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Mさんの栽培法は、やはり土づくりに重心を置いています。有機肥料や有機質、そして微生物を多用し、土の地力と物理性を十分に作り上げることを意識しているようです。ご覧の通り非常に生育は旺盛ですが、意外なことに肥料成分としては一般の1/3程度しか使っていないそうです。「根がしっかり育てば、必要な養分は吸収してくれる」といいます。Mさんの考え方は、根の立体的な広がりを重視しています。「土壌中に、根が立体的に縦横無尽に張り巡らされれば、肥料を減らすことは問題ないんです。微生物がそれを実現するんです。」
実際に、メロンの発根量は、通常の3倍ほどになり、収量や品質はまさにトップレベルです。「硝酸態窒素に頼らないで、農薬もできるだけ使わずに、高品質なメロンを作りたいです!」と目標を語ります。ちなみに、Mさんのメロンは、販売先のデパートではブランドメロンとして認められており、非常に高値で販売されているそうです。すごいですね!
地表が真っ白になるほど微生物を増やす。
こちらはMさんが管理しているナスの圃場です。
なにやら、地表面が真っ白です。石灰でも振ったのかと思って聞いてみると、「違います。これ全部、菌ですよ。」とのお返事。
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ご両親は、以前からナスを栽培されていたそうです。
「地表面に良い菌が発生する年は、土壌病害から悩まされないと親から聞いたんです。だから、あえて菌力アップとかの微生物を活用して、畑全体を菌だらけにしてみたんです。これをみて、親もびっくりしてますよ。『こんなのは初めて見た』と。これなら病原菌が入ってくる隙はありません。おかげで、ナスも順調ですよ!」
発根テストでもわかる菌力アップの凄さ
「菌力アップの発根テストもやってみたんですよ。やっぱ、すごいですね。土の中でこんな変化があると思ったら、ワクワクしますよ!」とMさん。
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「それともう一つ、すごいことを発見しましたよ!菌力アップは、葉面散布も実はすごいんじゃないかと思うんです。メロンで実験したんですけど、50倍で2週間に一回葉面散布したんですけど、必ず出るはずのうどん粉病が、ほぼ出なかったんですよ!農薬やってないですからね。これは、やっぱり微生物の働き、すごいですよ!これから、菌力アップをどう活用するか、ますます楽しみになってきましたよ!」
Mさんの研究心には脱帽ですが、これからさらに情報交換しながら、微生物の活用についてさらに深めて日本一のメロン農家になってほしいなと思いました!
(本ブログは、サンビオティック通信2024.8月発刊(第36-0801号)の記事を一部改変、追記したものです。)