サンビオティック体験記

イチゴの育苗 萎黄(いおう)病対策成功事例

さじを投げるのはまだ早い!最後の望みは、サンビオティック!

昨年の夏ごろ、佐賀県のサンビオティック栽培のイチゴ生産者から電話が入りました。

「イチゴの育苗床に萎黄病がでて、困っとる生産者がおるんやけど、見てもらえんやろか?農協の担当者が、手に負えんってサジば投げて、別の資材屋に相談したら、その資材屋が俺のところに相談に来たとさ。困っとるらしかけど、菌力アップなら、効果あると思うて。」

昨年の夏は、やはり天候不順で、萎黄病の話が多く聞こえました。ご紹介いただいた生産者も、大切な育苗床に萎黄病が激発して、農薬やいろいろな資材をやっても止まらないと悩んでおられました。

「とりあえず、その生産者の圃場にお伺いします。」と電話を切り、後日圃場に伺いました。

購入した親苗からの感染。くい止められるのか?

生産者のTさんは、少し落胆したような苦笑いを浮かべながら、出迎えてくださいました。

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「例年、萎黄病がここまで出たことはないんですよ。購入した親苗が、やられてたんですね。。。見抜けなかった自分の失敗ですよ。」

高設、屋根掛けのしっかりした育苗床にも関わらず、感染の度合いはかなりひどいです。
ざっと見まわしたところ、3〜4割が罹病しているように見えました。放っておくと全滅するレベルです。

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「フザリウムや炭疽病も入っていますし、かなりひどいです。萎黄病の罹病株はもう捨てるほかないです。でも、これから菌力アップをやっていけば、これ以上の子株への拡大は食い止めれる可能性はあると思います。さじを投げるのはまだ早いんじゃないですか?

と私から正直に言ってみました。
すると、Tさんも悩んだ末、意を決したようです。

「もう、いろいろ試してみたんですよ。菌力アップも正直言って半信半疑ですけど、とりあえず信じてやってみましょうか!

Tさんの萎黄病対策 <菌力アップ>

〇育苗床
①10L/10aを100倍希釈 3日おき散水 計5回
②5L/10aを100倍希釈 7日おき散水 継続

〇本圃(高設) ・・・定植後
①7L/10aを100倍希釈 3日おき潅水 計4回
②5L/10aを7〜10日ごとに潅水 11月末まで

菌力アップで、有用微生物を何度も徹底的に潅水し、病原菌の居場所を無くしていく作戦です。
果たして、効くのか、それとも手遅れか、、、こうなったら信じるしかありません。

奇跡的な回復ぶり!健苗育成にもつながった!

それから数週間後、Tさんにご連絡したところ、うれしそうな明るい声が返ってきました。
「菌力アップ、本当に良かったみたいですよ。あれ以来、萎黄病が広がっとらん(広がってない)ですよ!」

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「あ〜、良かったですね!心配しとったんですよ!あ〜、良かった。」
かなり病状がひどかっただけに、この報告に私も本当にうれしくなりました。
「ほんと、助かりましたよ。7反も栽培してますから、苗を買うとなると、ものすごい金額の損失ですから。」とTさん。

さらに、苗の調子を聞いてみると、
「それが、菌力アップをやって、逆に残ってた苗の生育が良くなってきて、よか苗になったんですよ。調子は良かですね。諦めかけとったとに、逆転ですよ。ほんと良かったです!」

それからしばらくして、つい先日(1月上旬)、お伺いしたとき、「その後、病気は出てませんか?」と尋ねると「7反で1株だけ見つけましたよ、はっはっは」と冗談ぽく笑い、「ちょっと不思議な現象ですよ。」と、嬉しそうに言われておられました。

ほっと安心しつつも、春先からの再発予防と着色遅れの挽回のため、菌力アップとコーソゴールドのご利用をお勧めして帰りました。

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不思議な、未知の微生物の世界。病気と健康は、紙一重かもしれませんね。
私も改めて、有用微生物の働きに感謝した現場でした。