サンビオティック体験記

美味しいご飯が好評の料亭。実はお米は、サンビオティック。

いけす料理の名店 持木壮(もちぎそう)

長崎県西海市でも、知る人ぞ知る名店「持木壮(もちぎそう)」は、いけすから上げたばかりの新鮮な魚介類が美味しい料亭です。

これでもかというほど、活きの良い魚料理が並んだあと、締めのお食事は、とても人気だといいます。
もちもちとした純白の白ご飯と、鯛のあら汁です。長崎らしい麦みその香り豊かな甘めのあら汁が、いっそう白米を美味しくさせます。

評判がいいサンビオティックのお米

実はこの店、お客様に出すお米は自分の手で育てるというというのが、店主のこだわりです。

「最後の食事が美味しくなかったら台無しですけんね。お米には、ここらの農家よりこだわってますよ。」

そんな店主が、4年前から導入したのがサンビオティックの「菌力アップ」です。53aの田んぼには、鶏糞やエビ殻を入れ土づくりをします。
そして、田植えの時に、動噴で菌力アップを散布するようにしています。(通常は、水口から流し込みで構いません。)

ちょうど農作業をしていましたので、店主に声をかけて話を聞いてみました。

「どうですか?菌力アップでのコメ作りは?」

「そうですね、(お米の)味が良いって、お客さんからはよく言われますよ。甘みがあって粘りがあるんですよ。菌力アップのお陰ですかね。」とにこやかに答えてくださいました。

以前は、やはり微生物を増やすため、米ぬかで嫌気性菌を使ってぼかしを作って、それを投入していたそうなのですが、作業が面倒で、いまいち効果を実感できなかったそうです。
それが、菌力アップをまくのは、1時間もかからないから、とても楽になったと喜んでおられました。

大雨に負けず強い生育を実現

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お伺いした数日前、長崎県では過去に例のないような大雨が降り、大変な状況でした。1日に1ヵ月分の雨が降るようなことがあるから大変です。

水害や生育不良が心配されていますが、状況を聞いてみると、意外な答えが返ってきました。

「今年は、日照不足で全国的に生育もあんまりよくないって聞いていますけど、うちは今のところ、分けつも良かごたっですし(良いみたいですし)、まあまあですよ。」と。

意外な答えにホッとしました。

澄んだ水とアオミドロ対策

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アオミドロについては、鶏糞堆肥などを使っている割に発生は少ないそうです。未分解の有機物が多いと、アオミドロなどの藻の発生も多くなるので、菌力アップをやって様子を見て、それでも発生が多いようなら、通常の1/10くらいの量の藻専用の除草剤をやれば十分だそうです。

それにしても、写真を見てください。この清らかに澄んだ水。
素晴らしいですね。この澄んだ水を見ているだけで心が洗われるようです。これが、日本の田園風景、という感じがします。

この時は、大雨が降った翌日でたまたま日差しが少し出てきてくれたタイミングでしたが、大雨の後とは思えないほど水が美しく、田んぼ特有のトロトロ層と言われる細かい土が良く見えています。
田植えから約1ヵ月ですが、有機物を分解して微生物が増えて、それに伴って、イトミミズなどの生物がたくさん増えているのが見て取れます。

「田んぼって、きれい!」改めてそう思う、素晴らしい景色でした。

そして中干し前の稲 ずいぶん生長しました!

そして、しばらく経ち、7月下旬の写真です。

中干前に溝切りを行いました。素晴らしい生育ですね。
本当に、今年の長雨で日照不足は各地で大変な状態ですが、素直に伸びた葉と、力強く発根している根が見えると思います。

飲めるような美しい水が流れ、とても感動します。

コロナに負けるな!本物の味を守る

「あとは、コロナですね。本当にお客さんが戻ってきてくれるか、心配ですよ。」と、最後にさみしそうな表情を見せられました。

本当にそうです。コロナの影響で、こんなにおいしい料理を提供するお店でも、コロナ感染者が増えるたびにお客様からキャンセル等が入るという事ですから、厳しいですね。この先がとても心配です。

天候不順やコロナなど、農業も、またお店もとても大変な時代になってしまいましたが、今年の秋、また美味しいお米が実ったころに、食べに来たいな、と思いました。