高濃度!海藻エキス「タスケルプ!」(エクロニア・マキシマ)南ア産
タスケルプ!は、驚異的な成長力と豊富な栄養素を誇る南アフリカのエクロニア・マキシマから抽出された、革新的な高濃度海藻エキスです。
植物と土壌微生物の活性を促し、作物の成長力を飛躍的に高め、環境ストレスへの耐性を強化します。これにより、収穫量の大幅な向上が期待できます。独自の高濃度抽出技術を用いることで、「生きた」成長成分が豊富に含まれており、これまでにない効果を実現します。
価格(税込) | 200ml:1,265円 1L :4,950円 10L :33,000円 |
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タスケルプ!の特長
タスケルプ!は、世界中で人気のあるバイオスティミュラントの一つである海藻抽出エキスです。中でも栄養豊富で資源豊かな海藻の一つとして有名なエクロニア・マキシマ(Ecklonia Maxima)を、新たに開発された最新技術により、これまでよりもはるかに高濃度の抽出に成功した革新的バイオスティミュラントです。
海藻に含まれる60種を超えるといわれる豊富な栄養素がリッチに含まれています。中でも、オーキシンなどの植物ホルモンや、ベタインやアルギン酸などの「生きた」有用成分が、植物の光合成能力を高め、作物の健康と収穫量を向上させます。
また天候不順や、病害虫などのストレスに対する抵抗力を高め、強い生育を実現します。使用するほどに土壌は豊かになり、持続可能な農業へと導かれます。
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エクロニア・マキシマ(Ecklonia Maxima)、その類を見ない成長力のエッセンス
エクロニア・マキシマ(Ecklonia Maxima)は、南アフリカやナミビアの冷たい海域に自生する大型の褐藻(ケルプ)の一種です。ここには、ベンゲラ海流という冷たく、そして流れのはやい海流があり、それが豊かな栄養を運んでいると言われています。
エクロニア・マキシマは、この冷たく薄暗い海で、激しい波に耐えながらも、凄まじい勢いで成長します。ケルプの中でも抜群の成長力を持つことから、この海藻は「海の竹(Sea Banboo)」との別名もあるくらいです。日に日に見違えるほどに成長するその姿は、まさに海の竹に例えられて然るべきでしょう。
エクロニア・マキシマの成長力の源泉は、海水に含まれる豊富な栄養分と、その成長ホルモンの豊かさであるといわれています。特に、他の海藻に比べオーキシンの生成量が多いといわれ、その優れた伸長速度を裏付けています。
また、エクロニア・マキシマの茎は太く長く伸びる性質がありますが、その組成を見ると、中には強靭なセルロースと、柔軟性・耐久性の高いアルギン酸などの多糖類がぎっしりと詰まっています。
このように、他のケルプを圧倒する成長力を持つエクロニア・マキシマの性質を知ると、そのエキスに含まれる力に全世界が魅了される理由がわかるでしょう。
(新製法)高濃度抽出技術により、驚異的にリッチな成分含有量!
エクロニア・マキシマの海藻エキスは、日本だけでなく、世界中で愛されていますが、これまでの一般的な製造方法は物理的に組織を粉砕し高圧力をかけて抽出する方法です(PLE法)。この高圧力破砕法では高温になりやすいため、低温管理し、熱変性に注意した方法もあります(Technologie Cellulaire Froide (TCF):低温細胞破砕技術)。低温であれば、成長ホルモンやビタミン、酵素、抗酸化物質などが生きたまま取り出せるからです。
今回、私たちが新たに採用した抽出技術は、E-AE法(Enzyme-Assisted Extraction)と呼ばれ、TCF技術をさらに進化させたものです。独自にブレンドした様々な酵素を用いて、すべての細胞壁および細胞膜を優しく溶解し、内容成分を効率的に取り出します。高温による成分の熱変性がないため品質が高く、抽出効率は圧倒的に高くなりました。さらに嬉しいことに、抽出コストも大幅に削減されました。
驚くことに、この技術により、従来技術と比べると、有用成分の含有量が5倍~10倍にもなったのです!
しかもこの方法は、化学的な薬剤や溶剤を使わず、最低限の電力でできるので、環境にやさしく最も持続可能な方法だと評価されています。
やはり、世の中を変革、進化させていくのは、このような革新的技術なのかもしれません。
高濃度ケルプエキス「タスケルプ!」は植物有用成分の宝箱
タスケルプ!には植物の成長を促進し、防御反応を引き起こす多彩な成分が含まれています。これらの成分には、多糖類、植物ホルモン、脂肪酸、ステロール、カロテノイド、オキシリピン(ジャスモン酸など)、ミネラル、ペプチド、アミノ酸およびタンパク質、ポリフェノール(フロロタンニン)などの抗酸化物質が含まれ、植物の生理活性作用を引き出します。
多糖類の中で最も重要なものは、フコイダン、ラミナラン(ラミナリン)、アルギン酸です。これらは、抽出過程において適度にオリゴ糖(オリゴマー)に分解、変化しますが、これが植物に対して非常に高い生理活性作用を示します。
また、強力な抗酸化物質であるカロテノイドや、フロロタンニン(ポリフェノール)などのフェノール物質も褐藻類に特徴的な成分です。このような物質と合わせて、ベタインという成分は、植物のストレス耐性を高めると言われています。特に乾燥や高温、寒冷に対する非生物的ストレスに対して強くなるという作用は、近年の天候不順に対応するために最も有力な対策となります。
さらに重要な成分として注目されるのは、植物ホルモンとしての役割を果たす成分も豊富に含まれていることです。オーキシン、ジベレリン、サイトカイニンは主要な植物ホルモンですが、このほかにもアブシジン酸やジャスモン酸、サリチル酸などを含んでいます。エクロニア・マキシマには、6種類のオーキシンと6種類のサイトカイニンが含まれ、その作用は非常に強力といわれています。
- オーキシン(インドール酢酸)(0.8g/L): 根系の発達を促進し、栄養吸収や茎葉の展開を促進します。花芽分化後の細胞分裂を促進し、着果率の向上や果実の肥大にも貢献します。タスケルプ!には、複数のオーキシン様物質が含まれており、オーキシン生物当量は40ppmにもなります。これはかなり高い濃度です。この高濃度のオーキシン様物質が、作物の成長と果実の発育を強力にサポートします。
- ジベレリン(0.15ppm): 細胞分裂や茎葉の伸長を促進し、成長が停滞した作物の樹勢回復や、芯止まり症状の改善にも寄与します。果実の肥大を促進し、収穫量を増加させます。
- サイトカイニン(0.1g/L): 細胞分裂を活性化し、側芽の成長を促進することで、茎や枝の分岐を増やし、葉数を増加させます。また、栄養分の移動を助け、作物の品質や栄養価を向上させ、老化抑制にも寄与します。タスケルプ!には複数のサイトカイニン様物質が含まれており、代表的な成分であるゼアチンは、40ppmも含まれています。
タスケルプ!は、単なる成長促進だけでなく、作物が直面するストレスに対応しながら、旺盛な成長力を引き出すためのサポートを提供する製品です。これにより、作物の健康と、収穫量や品質が飛躍的に向上します。
それは、作物の市場価値を高めると同時に、消費者の健康や喜びに貢献できる農業を実践できるという素晴らしい結果をもたらします。タスケルプ!は、皆様の持続可能な、喜びに満ちた農業を「助ける」、大変優れたバイオスティミュラントです。
自然由来の持続可能な農業ソリューション
エクロニア・マキシマは、株元のわずか5cm程度を残して収穫されますが、その驚異的な成長力によってすぐに再生します。その再生過程では、光合成を通じて大量のCO₂を固定し、地球の大気から取り込んだCO₂を栄養豊富な有機物に変換します。まるで、自然が生み出した無尽蔵の生成装置のように、CO₂を私たちが必要とする栄養に変換してくれるのです。この仕組みは、地球環境と農業の未来を守るための重要なモデルです。
また、タスケルプ!は、環境への配慮だけでなく、農業現場でも革新的な変化をもたらします。化学肥料のように土壌のエネルギーを消耗するとは異なり、植物の生育を促進しながらも、使えば使うほど土が豊かになり、長期的に持続可能な農業が実現できます。
海藻エキスは、土壌微生物にとって最高のごちそうなのです。土壌微生物は一気に活性化し、栄養循環が促進されることで、土壌生態系全体が活力に満ちた健康な生態系へと変わります。
地力とは、土壌がどれだけ豊かな生命を育むことができるかを示す指標です。海藻エキスにより土が変わる現象は、まさに地力が向上しているということです。植物の根はより発達し、有機物を吸収して強く健やかに育つ環境が整います。結果として、肥料や農薬の使用量も減らしていくことが可能になるでしょう。
土壌とは、農家にとって単なる作物の基盤ではなく、未来への財産です。タスケルプ!を使用することで、農地の価値はさらに高まり、次世代につなぐ資源となります。
タスケルプ!は、地球に優しく、そして次世代へと続く価値のある大地を作り上げます。
液体タイプの海藻エキスだから、究極に使いやすい!
タスケルプ!は、液体の海藻エキスなので、希釈が簡単で、あらゆる施用方法に対応します。葉面散布や潅水はもちろん、ドローンや煙霧機などにも対応しています。散布や潅水すると海藻成分はすぐに植物に作用し、生理活性の反応が始まります。固形肥料のように事前の準備も不要で、そのまま使用できるのも大きな利点です。
さらに、200mlタイプと1Lタイプには計量カップが付属しており、正確な施用量を測れるため、無駄がなく、コストを抑えながら効果的に使用できます。サンビオティックは、高い効果と使いやすさ、そして低コストを徹底的に追求し、皆さまにとって最善の製品づくりを心掛けています。
タスケルプ!をぜひお試しください。月に1~2回の施用でも十分に農業成績の改善を実感できるでしょう。タスケルプ!は、効率的かつ便利に使用できる、頼れるパートナーです。
海藻エキスが世界中で愛される理由
海藻エキスは、世界で最も利用されているバイオスティミュラントと言って良いでしょう。歴史があり、そして実績があります。またバイオスティミュラントとしての研究実績が豊富で、エビデンスが十分に発表されていることも、海藻エキスが世界中で信頼され、愛されている理由でしょう。
海藻エキスには、さまざまな作用があることがわかっています。特に注目されるのは、環境ストレスに対するエリシター活性でしょう。つまり、病害虫や天候不順(干ばつ、塩害、寒冷害など)に対する抵抗力を高める作用です。面白いことに、海藻エキスに含まれるそれぞれの成分を分離し、それを施用しても植物に対するこのような作用が失われることも証明されています。全体としての海藻エキスにのみ、不思議なパワーがあるのです。
ここで、最近発表された研究事例をご紹介しましょう。
エクロニア・マキシマ由来海藻エキスによる塩分条件下でのズッキーニの生育試験(2016)
(Rouphael, Y. etc, Department of Agricultural Sciences, University of Naples Federico II)
この研究は、ヨーロッパでもっとも由緒あるイタリアの国立大学で、800年もの歴史があります。この研究では、Ecklonia Maxima海藻エキスをズッキーニに2週間に1度の間隔で葉面散布しました。
土壌の塩分濃度が高まるにつれ、生育が抑制されましたが、対象区(無施用区)と比べ、収量が12.0%、茎葉重量が17.4%、果実の乾物重量と可溶性固形物含量がそれぞれ増加しました。また、CO₂同化速度が14%、葉緑素含量が8%改善され、栄養バランス(特にカリウム濃度の上昇とナトリウム濃度の減少)も向上しました。葉のラミナ(葉身)や柵状組織、海綿組織の厚み、そして細胞間隙が増加しました。
(本試験では、市販品約330倍希釈で実施されています。タスケルプ!であれば1,500倍希釈程度に相当します。)
トマトのフザリウム萎凋病に対するエクロニア・マキシマ海藻エキスの評価(2022)
(H.Righini etc, Department of Agricultural and Food Sciences, University of Bologna)
イタリアにあるボローニャ大学は、1088年に設立された世界最古の大学の一つです。トマトの苗に対するエクロニア・マキシマの水溶性抽出物(海藻エキス)の科学的な評価を行いました。
病原体の接種がない場合、トマト苗に海藻エキスを使用した場合、苗の高さは24.5%、根量は62.9%増加しました。また病原体(フザリウム・オキシスポラム)を接種した種子を用い、播種時に海藻エキスを使用した場合、46日後まで病原体に対する長期抵抗性が確認されました。その際、防御遺伝子の発現が有意に増加し、根におけるフェノール類、フラボノイド類の増加、またキチナーゼ、β1,3-Dグルカナーゼ等の酵素活性の上昇が確認されました。
本研究以外に同氏は、2019年にはイチゴの果実に海藻エキスを噴霧することにより、灰色カビ病(Botrytis cinerea)が抑制されることを報告しました。
※フザリウム・オキシスポラムは、トマト類の萎凋病の主要な原因菌の一つです。
エクロニア・マキシマ海藻エキスがメロン、キュウリ、トマトに与える影響(2023)
(Elkadri Lefi etc, Laboratory of Extremophile Plants, Centre of Biotechnology of Borj Cedria)
チュニジアの生物科学センターとガフサ大学、および南アフリカの大学との共同研究です。市販のエクロニア・マキシマ海藻エキスを2,000倍希釈、および400倍希釈にて、メロン、キュウリ、トマトに試験しました。
メロンにおいては、地上部バイオマスが増え、クロロフィル含量が増加しました。高濃度では特に老葉に対してクロロフィル増加の顕著な効果がありました。キュウリは、茎と葉の発達を促進しましたが、希釈倍数の違いがありませんでした。トマトは、低濃度でも地上部の発達を促進し、高濃度ではクロロフィル含量が増加し、光合成効率、根の成長が増加しました。
(本試験は市販海藻エキスで試験しています。タスケルプ!であれば、低濃度は10,000倍希釈、高濃度は2,000倍希釈程度に相当します。)
このほか、エキロニア・マキシマ海藻エキスにより植物の成長促進作用が確認された例は非常に多く発表されています。
- 根密度の増加(マリーゴールド、松の木の挿し木)
- 栄養素の吸収量の増加、葉内カリウム濃度の増加(カラシナ)
- サイトカイニン活性の増加(ホウレンソウ)
- 光合成(光化学系の電子伝達)の活性化(ヤナギ)
- 収量、品質の向上、干ばつ耐性の向上(ジャガイモ、ブロッコリー、ホウレンソウ)
- 収量増加、栄養価の向上、黒斑病・灰色カビ病の重症度の減少(ニンジン)
- 生理落果の減少、収量増加、ビタミンCの増加、ミカンキジラミ(グリーニング病菌を媒介する)の顕著な制御(オレンジ)
その他、研究多数。
このように、農業現場だけでなく、学術的に評価されているバイオスティミュラントは、多くありません。それだけ、海藻エキスが圧倒的な歴史と実績を持っているという証拠です。
またこれまでの研究により、海藻エキスは散布直後から、植物の遺伝子レベルでの活性に変化を与え、根の発達と栄養吸収、そしてクロロフィルの増加による光合成の効率が高まることが確認されています。これが、乾燥や高温、霜害などの低温障害、または塩類障害へのストレス耐性を高めるための原動力になっていることは間違いありません。
「水のように薄い」海藻エキスを使っていませんか?
このように、海藻エキスは農業に古くから代表的なバイオスティミュラントの一つです。日本でも、多くのメーカーから海藻エキス資材が販売されており、愛用している農家様も少なくないでしょう。
しかし、すでに海藻エキスをお使いの方も、一つ確かめてほしいことがあります。
それは、「水のように薄い海藻エキスを使っていませんか?」ということです。
特に、液体タイプの海藻エキスをご利用の方は、お手持ちの糖度計(BRIX計)で、その濃度を測ってみてください。糖度計(BRIX計)は、水溶性成分の濃度を光の屈折率を利用して測るものですから、おおよその濃度が表示されるようになっています。
もしかすると、今お使いの海藻エキスは、「ほとんど水!?」かもしれません。抽出技術の差により、内容成分に多少の変質もありますから、必ずしも「薄いものが悪い」とは言えませんが、明らかに濃度が低いものは、資材としてのコストパフォーマンスが低いと言わざるを得ないでしょう。
タスケルプ!を糖度計で測ると、これまでの海藻エキスとの差が歴然とすることと思います。濃度は、海藻エキスのコストパフォーマンスを最も端的に表す指標です。
「タスケルプ!」と「海王(うみおう)」との使い分け
サンビオティックは、日本で最も高品質な海藻エキスを、最も低価格でご提供しております。これは、いくら良いものでも、高くては使えない。使えないなら、農業は良くならない。安くして、たくさん使っていただくことが、作物への効果と農業経営へのメリットを感じていただくために大切なことだと考えているからです。
そして、以前より取り扱っていたノルウェー産のアスコフィラム・ノドサムと、今回の南アフリカ産エクロニア・マキシマという、世界で最も利用されている海藻エキスを2種類とも取り扱い、販売しているのも、日本ではサンビオティックくらいではないでしょうか。どちらも、現地の製造メーカーにもっとも近い商社より直輸入しており、流通ルートの開発が、低価格実現の秘訣です。
さて、海藻エキスを2種類取り扱うことにより、どのような特徴の違いがあり、どのような使い分けや、選択をすればよいかが分かりにくいと思います。そこで、皆さまの栽培品目や栽培ステージに合わせて、ご提案しますので、ご参考にしてください。
まず、それぞれの特長ですが、下の表にまとめられます。同じ褐藻類から作られる海藻エキスですから、当然似たようなものになりますが、微妙な違いもあります。
- 表は横スクロールでご確認いただけます。
商品名 | タスケルプ! | 海王(うみおう) |
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原料 (海藻種名) | 褐藻:エクロニア・マキシマ (Ecklonia maxima) | 褐藻:アスコフィラム・ノドサム (Ascophyllum nodosum) |
製品の形状 | 液体(緑色) | 粉末(黒褐色) |
特長的な 有用成分 | 植物ホルモン:オーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、アブシジン酸 多糖類、栄養素等:ガラクトース、フコイダン、ラミナラン(β-グルカン)、アルギン酸、ベタイン、カロテノイド、フェノール酸、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸 | 植物ホルモン:オーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、アブシジン酸 多糖類、栄養素等:ガラクトース、フコイダン、ラミナラン(β-グルカン)、アルギン酸、ベタイン、カロテノイド、フェノール酸、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸 |
推奨される 使用時期 | おもに栄養生長期(発根促進、茎葉伸長、老化防止)、花芽分化後~果実肥大期、塩害・天候不順・病害虫対策、樹勢回復、芯止まり改善、土壌改善、連作障害対策、線虫対策 | おもに生殖生長期(花芽分化促進、成熟、着色促進、食味の向上、貯蔵性の向上)、花芽分化前~果実成熟期、病害虫対策、塩害・乾燥・干ばつ・寒害対策、土壌改善、連作障害対策、線虫対策 |
メリット ・デメリット | ・液体なので使いやすい(希釈しやすい) ・希釈した場合に比較的色が薄く目立たない。 ・海王より濃く使うことが多く、一回当たり単価は少し高くなることが多い。 | ・粉末タイプなので、希釈倍数が高く、一回当たりの散布コストは安い。 ・果樹や果菜類で、非常によく使われており、実績が豊富で、効果が高い。 ・溶かして希釈する際にやや手間がかかる。 ・希釈した液は黒~褐色であり、色が気になる場合がある。 |
結論から申し上げると、どちらの商品も基本的にどの作物にもオールシーズン使用することができます。比較的メジャーな使用方法は、葉面散布ですが、もちろん土壌潅水、潅注もOKです。またドローンや煙霧機などでの散布も増えています。
海藻エキスは、栄養生長期(発根促進、茎葉の展開時期)には高い希釈倍数(薄く)で使用し、生殖生長期(花芽分化や果実の成熟期)には低い希釈倍数(濃く)使用するというのも共通認識となります。
そして、タスケルプ!は、どちらかというと栄養生長期に使用することで、メリットが大きいと考えられます。原料となっているエクロニア・マキシマは、竹のように長く強い茎をぐんぐん伸ばし、他の海藻を凌駕して一気に葉面積を拡大するという生長形態をとっています。つまり、茎葉の拡大にその特徴があります。これにはオーキシンやジベレリンなどの植物ホルモンが強く作用していると考えられており、やはりその海藻エキスも、栄養生長によく働くようです。
たとえば、育苗期や、苗の定植後の急速な発根や葉面積の拡大にはもってこいでしょう。また花芽分化後の花芽充実や果肉の細胞分裂、果実肥大の促進や、収穫前の老化抑制にも、効果が期待できます。成長力が向上しますので、芯止まり症状の改善や、なぜが生育が止まってしまった、肥料が効かない、という場合に刺激剤として使われるのも良いでしょう。キクやバラ、カーネーションなどの花卉類で下葉の健康度が、商品価値になるような場合もタスケルプ!がおすすめです。
一方で、海王(うみおう)については、サイトカイニンやアブシジン酸などの植物ホルモンの働きが優勢であるとされており、それは生殖生長側に働くといわれています。アスコフィラム・ノドサムはヒジキのような褐藻で、細かく枝分かれする植物ホルモンが豊富だからです。ですから、側枝を増やしたいような作物や、花芽分化を促進して花数を増やしたい、または果実品質を高めて色や味、栄養価の高い農産物を収穫したいという場合におすすめです。たとえば、イチゴでは大玉傾向の品種が増えていますが、このような品種の生育上のデメリット(栄養生長になりやすい)をカバーするのには、海王がおすすめです。
ケルプによって農業を持続可能なモデルへと変革し、生命力と保護力を強化する
タスケルプ!という商品名を単なるダジャレだと思われている方に朗報です。
「タスケルプ!(TASKELP!)」には、しっかりとしたコンセプトが含まれており、非常にまじめな商品名なのです。
Transforming Agriculture into a Sustainable model by the Kelp, Enhancing the power of Life and Protection.
(日本語訳)「ケルプによって農業を持続可能なモデルへと変革し、生命力と保護力を強化する。」
この壮大な目標を具現化した商品が、タスケルプ!です。タスケルプ!は、地球環境に優しいだけでなく、農業現場に革新をもたらし、未来の農業を持続可能な形で支える最適なソリューションです。タスケルプ!が、日本の農業を助けたいと願っているのです!
ぜひ、皆さまの農業現場にタスケルプ!を取り入れ、次世代へつながる持続可能な農業を目指しましょう!
商品情報
資材の種類 | 海藻ミネラル資材 |
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容量 | 200ml、1L、10L |
性状 | 緑色透明液体 |
肥料成分 | 多糖類、植物成長ホルモン、アミノ酸、ミネラル、微量要素など |
主な内容 | 南アフリカ産海藻(エクロニア・マキシマ) |
使用量 (標準) | 【潅水・潅注】 原液300~500ml/10aを1,000~5,000倍程度に希釈して潅水(7~10日に1回程度) 【葉面散布】 (育苗期)5,000~10,000倍希釈して葉面散布(週1〜2回程度) (栄養生長期)2,000〜8,000倍希釈して葉面散布(週1回程度) (生殖生長期)1,000〜5,000倍希釈して葉面散布(週1回程度) 【煙霧機・ドローン】 原液20~50ml/10aを100倍以上に希釈して霧状散布(週1回程度) ※作物が汚れる場合がありますので、ご注意下さい。 |
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使用方法 | 潅水、潅注、葉面散布 ※アルギン酸を含んでおりますので、市販のカルシウム資材と混用すると、化学反応し粘度が増す可能性があります。(「本気Ca」は大丈夫です) ※点滴チューブで使用する場合は、潅水後に真水を流しチューブ内に残留しないようにすることをおすすめします。 ※他の液肥やミネラル剤、農薬との混用ができます。(銅剤、石灰硫黄合剤を除く) 農業資材の混合適用表はこちら |
使用方法に 関する記事 | 海藻エキス『海王』(うみおう)の使い方 |
使用時期 | 育苗期、栄養生長期、生殖生長期、収穫期 |
使用頻度(標準) および回数 | 週1回程度 |
注意事項 | ・小児の手の届かない場所に保管してください。 ・開封後は1年以内を目安にお使いください。 ・飲用及び食用ではありません。 ・石灰硫黄合剤などアルカリ性農薬との混用はできません。 ・銅剤(ボルドーなど)との混用は推奨しません。殺菌力を落とす可能性があります。 ・有機JAS適応資材ではございません。 |
生長活性 | 発芽・発根促進、葉面積拡大、光合成・養分吸収の向上、老化防止 |
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果実肥大促進 | 果実肥大、食味向上 |
ストレス耐性向上 | 乾燥、高温、低温ストレスの耐性向上、障害の軽減・回避 病害虫、ウイルス病への耐性向上 |
生理障害予防 | 徒長抑制、微量要素欠乏症の防止 |
連作障害予防 | 有用微生物の増殖、連作障害の予防 |
果菜類 | トマト、キュウリ、ナス、イチゴ、ピーマン、スイカ、カボチャ、ゴーヤー、インゲン、キヌサヤ、スナップ、大豆、小豆など |
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葉茎菜類 | アスパラガス、ホウレンソウ、レタス、キャベツ、ブロッコリー、タマネギ、ネギ、ニンニク、ミント、シソ、バジルなど |
根菜類 | ゴボウ、ダイコン、ニンジン、サトイモ、ジャガイモ、ショウガなど |
果樹類 | ミカン、雑柑、ブドウ、ナシ、リンゴ、カキ、モモ、マンゴー、パッションフルーツ、キウイ、ブルーベリーなど |
花卉類 | バラ、キク、カーネーション、ストック、トルコキキョウなど |
水田 | コメ(水稲)、レンコン、ミズイモ、ワサビ、イグサなど |