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海藻ミネラル資材「海王」(うみおう)

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植物ホルモンを豊富に含む最高級北欧産海藻(アスコフィラム・ノドサム)100%使用。土壌改良や連作障害、病害虫への耐病性、免疫力の向上などに役立つ海藻ミネラル資材です。
水に溶けやすい水溶性の粉末ですので、水にサッと溶かして土壌潅水や葉面散布にお使いいただけます。微生物と植物を活性化する多糖類の他、60種を超えるミネラルや微量要素、ビタミン、アミノ酸など、植物の生育に必要なすべての栄養素をバランス良く含んでいます。

価格(税込)100g×10袋箱入:9,020円

海王の特長

海王(うみおう)は、北欧原産のアスコフィラム・ノドサムという海藻を100%使用した海藻ミネラル資材です。冷たい海でも旺盛に成長するこの海藻の力強い成長力を『海王』に濃縮しました。収穫した新鮮な海藻を用い、植物ホルモンを保持した独自の粉末加工技術で製造しています。成分には60種以上のミネラル、ビタミン、アミノ酸をバランスよく含んでいます。これらの成分が植物の成長力を促進し、果実の色や豊かな食味、そして収量性を引き出します。海王は、世界中の園芸・農業の世界で愛されている代表的なバイオスティミュラントです。

希少な植物ホルモン豊富な資材で
植物の生長や成熟を促進

アスコフィルム・ノドサム

葉や根から吸収され、植物の生長や成熟に欠かせないオーキシンやサイトカイニン、ジベレリン、アブシジン酸などの植物ホルモン※。果実の着色促進や肥大促進、うま味の醸成のために使用されている方も多いのですが、海王のように植物ホルモンを豊富に含む農業資材は多くありません。

一般的な植物を原料にした有機資材の多くは、発酵や加熱工程を経て、植物ホルモンが分解または失活してしまっている可能性があるからです。

これに対して海王は、収穫した海藻を新鮮なまま粉砕し、温度に配慮して乾燥・加工しているため、植物ホルモンが活きた状態で保たれています。

海王は、植物ホルモンが他の海藻に比べて豊富に含まれているアスコフィラム・ノドサムという海藻を原料にしています。この海藻は、英国から北欧に広く分布し、北欧の冷たい海でも非常に旺盛な生長力をもち、背が高く、多様に枝分かれした樹形をしています。他に類を見ないほどの生長力を持っているのは、植物ホルモンの作用が大きいからだと考えられています。

※主要な植物ホルモンには、オーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、アブシジン酸、エチレン、ジャスモン酸、サリチル酸、ブラシノステロイド、およびストリゴラクトンが含まれます。

30%もの「糖類」を含有
植物や微生物に活力を与える保水性

海藻のねばねば

海藻は、単糖、糖アルコール、多糖類といった多様な糖類を豊富に含んでいます。特にアスコフィルム・ノドサムは、ある研究によると乾物重の70%以上を炭水化物が占めており、これは他の海藻や褐藻類と比較しても顕著な数値です(※)。海王には、この海藻から抽出された水溶性の糖類が凝縮されており、その内容成分の30%を占めています。

これらの水溶性糖類には、エネルギー源であるグルコースや昆布に含まれるうま味成分のマンニトールが大量に含まれています。さらに、多糖類としては、アルギン酸やフコイダンが多く、βグルカンで知られるラミナラン(ラミナリン)なども含まれています。これらは、発根を促進したり、植物のストレス耐性や病害免疫力を誘発するなどの作用が報告されており、植物の健康な生育に寄与します。

このような海藻に含まれる多糖類の特徴は、ネバネバにあらわれています。つまり、保水性の高さです。水を含むとネバネバ、トロトロすることにより、乾燥から保護し、生き物を活性化する力が高いのです。とくにこの特徴は、微生物の活性作用にあらわれます。太古より行われてきた海藻を農業に利用する技術は、実は「微生物農業の走り」ともいえます。

※(資料)発酵原料としての利用を視野とした海藻草類の収集と成分調査より

60種以上の栄養素と微生物活性化で
連作障害対策に

土壌

同じ作物を連作する圃場では、どうしても土壌の養分が偏る傾向にあり、これが生育のアンバランスを招いてしまいます。海王に含まれる60種を超えるミネラル(微量要素)、ビタミン、アミノ酸などの栄養成分。この多様な成分のおかげで、原因が分からない欠乏症、過剰症などの生理障害の改善に役立ちます。

海藻粉末を農地に施用すると、数日後から急激に微生物が増え、長期間にわたって高い微生物活性を維持することが確認されています。海藻が微生物の餌となる有機物の供給源であると同時に、海藻に含まれる多糖類が、微生物の繁殖を保護し、活性化させているためと考えられています。海藻が菌根菌の生長を促進するというデータもあり、海藻肥料でキャベツやハクサイの根こぶ病が軽減したという事例は、菌根菌が活性化された結果であると考えられ、土壌病害の軽減にも注目されています。

また、土壌改良に菌力アップとの混合潅水はおすすめで、海王が菌力アップの微生物や土着微生物を活性化し、土壌団粒の形成を促進します。保水性・排水性を高めると同時に、微生物相を改善することにより、土壌病害や連作障害を軽減します。

「有機物を直接取り込める」
葉面散布が作物の生育には効果的

イチゴ

海王の葉面散布により、高い光合成能力を持つ葉を育成することができ、収穫物の品質向上などの好循環が生まれます。海王の具体的な活用事例は、主に生育促進・収量増加、病害虫抵抗性の向上、農産物品質の向上です。ミニトマトやジャガイモ、キュウリなどで、発根量と葉茎が増大し、収量増に結び付けることができます。

一般に、植物の肥料効果は無機物の吸収により行われていると考えられていましたが、現在では有機物を根からも、そして葉からも吸収できることが分かっています。

植物に直接有機物を吸収させるということは、大きなメリットがあります。無機物を吸収する場合、光合成産物の糖(エネルギー)を消耗しながら有機物(アミノ酸、たんぱく質、酵素など)を合成することになりますが、有機物を直接吸収するということは、糖(エネルギー)の消耗を著しく軽減できるということを意味しています。つまり、有機物(海藻)を粉末にした海王の葉面散布は、光合成産物の節約や効率化に繋がるわけです。

葉面散布する場合は、葉の表裏にしっかりかかるように散布してください。葉の場合、栄養成分の9割以上は葉の裏面から吸収されると言われます。海王は、栄養生長期、生殖生長期のいずれにも利用可能で、遺伝子レベルでの反応は施用後数時間で起こることが確認されています。その後生理的な変化は2~3日継続します。そのため、収穫の数日前に利用するのもおすすめです。

葉・実・根に働くので、甘く色の良い
ズッシリ作物を目指す方は必見

ミカン

海王の葉面散布で、葉が大きくなり厚みが増すことが報告されています。これは葉の葉緑素が増え、光合成能力が高まるということであり、糖の生成能力が増すということです。それが収穫物の品質向上につながっていく、好循環を生み出すきっかけとなります。

また、海王は果実の着色も促進します。アブシジン酸やエチレンなどの果実の成熟に関与する植物ホルモンが多く含まれており、この作用によりトマトやイチゴ、ミカン、ブドウなど、作物の早期出荷や差別化のために活用できます。水に沈む重量のあるトマト、とろけるように繊細で甘いメロンづくりが目指せます。サトイモやナガイモ、ゴボウやニンジンでは、筋っぽさがなく、しなやかでしっとりとした甘みのある肉質となります。

海藻粉末の葉面散布に関する愛媛県での研究試験では、ミカンの樹勢回復に非常に有用であることが分かりました。光合成不足や樹勢低下時に海王のような有機物を葉面散布することは、樹勢回復のきっかけにもなるのです。

葉にワックス層が生まれ、
耐病性や害虫抵抗性が向上

タマネギ

海王の葉面散布で葉の大きさと厚みが増し、光合成能力が向上することは、植物の健康状態向上にも貢献します。葉の表面の照り、ツヤツヤとした部分であるワックス層の発達は、ワックス層が糖脂質であるため、光合成産物である糖に余裕がある時にしか生まれません。葉がツヤツヤと輝いて、ワックス層があるということは、光合成がうまくいっているということです。

このワックス層が発達することによって、葉は水を弾き水濡れを軽減することができます。つまり、病原菌による葉の病気にかかりにくいということになります。また害虫にとっても、その葉は食べにくく、汁を吸いにくい状態となります。

また、アスコフィラム・ノドサム抽出物が生理的に植物の病害抵抗性を高めることも確かめられています。海外の多くの研究事例※により、アスコフィラム・ノドサム抽出物により、キュウリの疫病、人参の根腐病やうどん粉病、トマトやピーマンの輪紋病、斑点細菌病などを抑制したという研究成果が発表されています。

このように海王を使用することは、耐病性や害虫抵抗性を高めることにもなるのです。

Ascophyllum nodosum (L.) Le Jolis, a Pivotal Biostimulant toward Sustainable Agriculture: A Comprehensive Review (MDPI)

亜鉛で硝酸態窒素を減少、
にがみが少ない日持ちの良い野菜に

ホウレンソウ

海王に含まれるミネラル成分の中でも、植物の生体反応を支える酵素の原料となり、植物の生育を促進し、農産物の品質を向上させるのに重要とされる鉄と亜鉛。

特に亜鉛は、硝酸態窒素の還元に働く硝酸還元酵素に重要といわれます。東京農業大学の海藻液肥をホウレンソウに葉面散布した試験では、散布のわずか2日後には、植物体内の亜鉛含有量が増え、硝酸還元酵素の活性値が40%程度もアップしていました。その結果、葉の重量が5割増、硝酸態窒素が2割減という驚くべき試験結果が報告されました。

海王を葉面散布することで同化作用が促進され、硝酸態窒素が低減する働きを利用し、ホウレンソウやブドウのえぐみ(にがみ)軽減や、トマト、イチゴ、キュウリ、ミカン、リンゴ、さらにはバラの品質保持(日持ちの良さ)にも利用されています。

商品情報

資材の種類海藻ミネラル資材
容量100g×10袋箱入
性状水溶性粉末
肥料成分ミネラル、微量要素など
pH9.5(9〜10)
主な内容北欧産海藻(アスコフィラム・ノドサム)

使用量
(標準)
【潅水・潅注】
原末100g/10aを1,000~10,000倍希釈して潅水(週1回程度)

【葉面散布】
(育苗期)10,000倍希釈して葉面散布(週1〜2回程度)
(栄養生長期)5,000〜10,000倍希釈して葉面散布(週1回程度)
(生殖生長期)4,000〜7,000倍希釈して葉面散布(週1回程度)

【煙霧機・ドローン】
原末20~50g/10aを200倍以上に希釈して霧状散布(週1回程度)
※作物が汚れる場合がありますので、ご注意下さい。
使用方法潅水、潅注、葉面散布
※水に完全に溶解するタイプですが、よく撹拌する必要があります。先に少量の水で溶かしてから、タンク等に投入する方がより溶けやすくなります。
※アルギン酸を含んでおりますので、市販のカルシウム資材と混用すると、化学反応し粘度が増す可能性があります。(「本気Ca」は大丈夫です)
※点滴チューブで使用する場合は、潅水後に真水を流しチューブ内に残留しないようにすることをおすすめします。
※他の液肥やミネラル剤、農薬との混用ができます。(銅剤、石灰硫黄合剤を除く)
農業資材の混合適用表はこちら
使用方法に
関する記事
海藻エキス『海王』(うみおう)の使い方
使用時期育苗期、栄養生長期、生殖生長期、収穫期
使用頻度(標準)
および回数
週1回~2回
注意事項・小児の手の届かない場所に保管してください。
・吸湿性が高いので保存の際は密封して保管してください。
・開封後はなるべく使い切ってください。
・飲用及び食用ではありません。
・石灰硫黄合剤などアルカリ性農薬との混用はできません。
・銅剤(ボルドーなど)との混用は推奨しません。殺菌力を落とす可能性があります。
・使用期限はありません。
・有機資材ですが、有機JAS適応資材ではございません。
生長活性発芽・発根促進、光合成・養分吸収の向上
果実品質向上花芽分化促進、着色促進、食味向上、果実肥大、貯蔵性向上
生理障害予防徒長抑制、微量要素欠乏症の防止
連作障害予防有用微生物の増殖、連作障害の予防
果菜類トマト、キュウリ、ナス、イチゴ、ピーマン、スイカ、カボチャ、ゴーヤー、インゲン、キヌサヤ、スナップ、大豆、小豆など
葉茎菜類アスパラガス、ホウレンソウ、レタス、キャベツ、ブロッコリー、タマネギ、ネギ、ニンニク、ミント、シソ、バジルなど
根菜類ゴボウ、ダイコン、ニンジン、サトイモ、ジャガイモ、ショウガなど
果樹類ミカン、雑柑、ブドウ、ナシ、リンゴ、カキ、モモ、マンゴー、パッションフルーツ、キウイ、ブルーベリーなど
花卉類バラ、キク、カーネーション、ストック、トルコキキョウなど
水田コメ(水稲)、レンコン、ミズイモ、ワサビ、イグサなど

よくあるご質問