農業用語集(その他)

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さ行

酢酸菌
さくさんきん

酢酸菌とは、酢酸発酵を行う細菌の総称であり、主にアセトバクター属(Acetobacter)やグルコノバクター属(Gluconobacter)が知られる。これらは好気性細菌であり、エタノールを酸化して酢酸(CH₃COOH)を生成する。酢の製造に利用されるほか、発酵飼料などにも活用されることがある。酢酸菌は空気中に自然に存在し、液体の表面に付着して増殖しやすいため、酒や果汁が酢に変わる現象の原因となることもある。土壌中では一般的に多く存在せず、増殖もしにくい。最適pHは4~6で、有機酸や糖類を栄養源とする。

就農
しゅうのう

農家に就職すること。仕事として農業をはじめること。

醸造発酵
じょうぞうはっこう

発酵とは、細菌(バクテリア)や酵母などの微生物の働きにより、有機酸やアルコール、酢酸、その他の目的物質が作られる作用のこと。
醸造とは、発酵の作用を用いて食品を加工すること。アルコールを発酵させて作ったもののことを醸造酒という。他には、味噌、醤油、食酢なども醸造食品と呼ばれる。

な行

苗半作
なえはんさく

「苗づくりの良否が作の半分を決する」の意である。健全苗は節間が締まり、葉色は適正、根鉢外周に白根が密に回る。これにより活着後の初期生育、病害抵抗性、収量・品質の安定が得られる。
特に夏場の育苗は失敗しやすいため、発根促進や暑さ対策などをしっかりと行い、リン酸やカルシウムの供給を積極的に行うことをお勧めしたい。

農研機構
のうけんきこう

農研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)は、日本の農業と食品産業の発展を促進するために研究開発を行う研究機関。国や都道府県、大学、企業などとの連携した共同研究や技術移転活動で農業・食品産業の持続的な発展に貢献する。