よくあるご質問（有機酸キレートカルシウム「本気Ca」（マジカル））

農業に関する用語をわかりやすく解説した「農業用語集」をご用意しておりますので、ぜひご活用ください。
理解を深めるお役に立てば幸いです。

本気Caは、カルシウムとホウ素を含む液体肥料です。カルシウムは有機酸カルシウムとなっており、安定性が高く、水への溶解度が非常に良いものになっています。そのため、一般的にはカルシウム資材はりん酸と混用ができないですが、本気Caは比較的混用しても問題が出にくいものとなっています。

またホウ素は、細胞壁を強くかつ柔軟にする成分です。必要量は微量ではありますが、カルシウムと共に非常に重要な成分です。本気Caは、このように植物への吸収性と、栄養バランスを考えた非常に優れたカルシウム資材です。

酢酸、ギ酸、クエン酸などの有機酸とカルシウムが反応して生成される化合物は、科学的には「有機酸カルシウム」と呼ばれ、この表現は正確です。これらの有機酸カルシウムは、厳密な意味でのキレート（錯体）構造を持たず、化学的には「塩」と分類されます。キレートとは、一つ以上の金属イオンが複数の結合点を持つ有機分子によって包括される状態を指しますが、これらの有機酸カルシウムはこの定義には当てはまりません。

しかし、農業資材の分野では、硝酸カルシウムや塩化カルシウムなどの無機カルシウムに比べ、より安定した結合状態を持つ有機酸カルシウムを広く「キレートカルシウム」と呼ぶことが多くなっています。この用語の使用は化学的な意味の拡大解釈に基づいていますが、すでに一般用語として普及しているため、当社（サンビオティック）ではこの表現を使用しています。これが正確な科学的用語の使い方ではないことで違和感をお持ちの方には、この場で説明させていただきます。

なお、木酢液や腐植酸などより複雑な有機酸の場合、カルシウムとキレート様の結合を形成する可能性があります。そのため、すべての有機酸カルシウムが化学的な意味での「キレートでない」とは限りません。この点もご理解いただきたく思います。

市販の液体タイプのカルシウム資材には、いろいろなものがあり、紛らわしい販売方法、表示方法をされている資材も散見されますので注意が必要です。

まず、肥料なのか、活性剤（バイオスティミュラント）なのかの違いがあります。カルシウムやその他の成分がきちんと表示されていない場合は、肥料ではなく、肥料効果が認められない活性剤の分類かもしれません。基本的には、肥料登録してある場合はカルシウム成分は「石灰」＝CaO（酸化カルシウム）に換算した含有量として表示してありますが、「Ca 〇％」「カルシウム 〇％」や「キレートカルシウム 〇％」などと表示されているものもあります。これらの数字は、測定基準が違いますから、同列に比較できる数字ではありません。また、活性剤やバイオスティミュラントで販売されている資材の多くは、カルシウム資材と謳っているのに、その含有量が全く分からないものも多いようです。
（保証表や成分表等に有効石灰や水溶性石灰と書いてあるのは、CaOに換算した成分のことです。）

次に、カルシウム肥料は、その原料の種類や性質上、以下のように分類できるかと思います。
・無機カルシウム（塩化カルシウム、硝酸カルシウムなど）
・有機酸カルシウム（酢酸カルシウム、ギ酸カルシウム、クエン酸カルシウムなど）

無機カルシウムは、含有量が多くダイレクトに効果に現れやすいですが、潅水の場合は土壌中でリン酸と結合しやすく、効きにくくなる場合があります。また葉面散布では、葉焼けしやすいので、希釈倍率に注意が必要です。

有機酸カルシウムの場合は、含有率は劣りますが、吸収性、安定性が良く効果が高いといわれています。葉焼けの心配も少なくなります。また、有機酸は植物に吸収され、炭水化物の補給、成長促進や病害抵抗性の向上に働きます。有機酸カルシウムの中でも、カルシウムの溶解度は異なり、酢酸カルシウム＞ギ酸カルシウム＞クエン酸カルシウムと、溶解度は変わります。ちなみに、腐植酸（フルボ酸やフミン酸など）も広い意味で有機酸と言えますが、酢酸等に比べて分子量が大きいため、その溶解度や植物への吸収率は劣るものと考えられます。

上記のとおり、カルシウム資材を評価する場合は、基本的にはCaO（酸化カルシウム）の量として比較すること、また無機なのか、有機なのかが重要なポイントとなるかと思います。また、カルシウム以外のNPKや微量要素などを配合したものも多く市販されていますので、その内容も吟味して、資材を選択されたら良いと思います。

「本気Ca」と書いて、「マジカル」と読みます。サンビオティックが本気（マジ）になって作ったカルシウム・ホウ素肥料という意味です。

琥珀色～褐色透明の若干の粘性を伴う液体です。わずかに酢酸や木酢液の匂いがありますが、希釈して使用すると気になるほどではありません。

本気Caは、有機JASに対応していません。

本気Caは、化学的に有機酸カルシウムが水に溶解する最高濃度に近いカルシウム含量を実現したハイクオリティな商品ですが、CaOの含有率で比較した場合に、市販の有機酸カルシウム資材よりもメリットのある価格帯に抑えられています。
サンビオティックでは、どんなに良いものでも高ければ意味がない、という信念のもと、日常的に使いやすい低価格設定にこだわっています。

長崎県西海市にある自社工場で農業資材の研究・開発および商品の製造をおこなっております。

「農産物の安全・安心は、農業資材の安全・安心から」　をモットーに、取り扱い資材はすべて原料の安全性に配慮しています。
化学肥料とは反対に、使うほどに土を蘇生し、地球環境にも優しい資材を取り揃えております。

葉面散布も効果的です。一般的には植物は葉面散布よりも、潅水で根に与えるほうが良く吸収します。
しかし、根が傷んでいるなどの根の状況が悪いときや、カルシウムやほう素が効きにくい土壌環境、天候、またはマルチ等によって潅水が難しい場合、その他の根から吸収しにくい場合は、葉面散布による施用が特に効果的となります。既定の希釈倍率で、週に1回程度の間隔で葉面散布をします。それよりも頻繁に施用してもかまいません。

はい、簡単です。水に溶かし（希釈して）、潅水や葉面散布にて使用します。

「コーソゴールド」と混用すると果実品質が向上します。また乾燥、高温、寒波など、天候変動に対するストレス耐性の向上には「イーオス」、病害虫への抵抗性の向上には「純正木酢液」などの混用もおすすめです。
近年では、根のカルシウム不足から青枯病や疫病などのリスクが上昇するともいわれており、そのような土壌病害に対して、定期的に本気Caを潅水利用することも耐病性を向上させることにつながると考えています。

あらゆる作物にご利用いただけます。特にカルシウム欠乏しやすい品目や果菜類や果樹など、カルシウムによって品質向上しやすい作物はメリットが大きいです。
果菜類や果樹では、生理落果防止の時期や、収穫前1～2ヵ月がおすすめの時期となります。

市販のリン酸液肥との混用はできない場合があります（化学反応し、濁りや結晶を生じる場合があります）。また、高濃度または高頻度での葉面散布は、農産物が白く汚れる可能性がありますので、ご注意ください（特にコーソゴールドやリン酸液肥との混用では、予想以上に汚れが目立つ場合があります。ブドウなど色の濃い作物では特にご注意ください）。
点滴チューブでのご使用は問題ありませんが、使用後に真水を流すほうが詰まりにくくなります。農薬と混用して使用できます（石灰硫黄合剤を除く）。

規定の希釈倍率で、複数回施用することが大切です。何事も、多すぎ、濃すぎは、良くありません。4～5回程度施用を継続すると、効果が見えてくると思います。

原則として、原液同士、または高濃度での各資材の混用はできません。
下記は、各資材が水に対して標準の希釈倍率で混合または混入し、混ざる場合の混合適用表（PDF形式）です。
また、あくまでも目安ですので、必ず混用できることを保証するものではありません。

農業資材の混合適用表

私どもは、良い資材をより安く提供することで、生産者様の発展を応援したいと考えています。サンビオティックを通して、高品質な野菜や果物が高く販売できるようになれば、私どもの仕事冥利に尽きます。
ブランド価値が付くようなそのような販売方法は、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。

ただし、「サンビオティック」や資材の商品名に類似する名称をご検討の場合は、必ず私どもにご連絡ください。
「悪用」「ただ乗り」する方が出ないように、弊社で記録しておきます。

サンビオティック公式オンラインショップからお買い求めください。また、お電話やFAX等でもご注文を承ります。
なお、全国各地のJAや農業用資材販売店でもご購入いただけます。
詳しくは、「ご購入方法」をご確認ください。

はい、可能です。弊社ではお電話（フリーダイヤル）・FAX・ホームページの3つのご注文方法に対応しております。詳しくは、「ご購入方法」をご確認ください。

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